ハエの異常発生が問題となっている。専門家によると、2年連続の猛暑と地中内の
湿度の上昇などが原因で、効果的な対策もないという。住民らは、ハエを手で追い払う
姿を「豪州風敬礼」と呼んであきらめ顔だ。
大発生しているのは日本でも見られるクロバエ(体長7〜15ミリ)で、豪州国立科学・
工業研究機構は、同州内での発生数は今年1年で6500億匹に達すると推計している。
同機構のサーカン・アラシャ研究員によると、夏の暑さと降雨による地下水位の上昇で
地中の湿度が上がり、ハエの繁殖に適した条件がそろっていることを挙げ、「ハエの
ふ化と成長が非常に早くなっており、ハエを食べるクモなどの捕食者の数が追いついて
いない」という。今後は「捕食者が増加し、夏の乾燥した天候が続けば自然とハエも
減っていくだろう」と予測している。
ハエ退治の決定打はないが、現地ではハッカやヨモギ、セージといったハーブを窓辺に
置いたり、ハエが嫌がるとされる黄色い服装をするなどの対策を取っているといい、
観光地ではネット付きの帽子が土産物店などで人気になっているが、最後は「がまんが
一番」ということだ。
